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2026.06.16

【開発の舞台裏】理想の調達を、確かなインフラへ。プロダクト開発者が語るダイレクトクオート™誕生の軌跡

世界中のバイヤーと生産者が直接つながり、理想的な調達を実現する新機能「ダイレクトクオート™」。この画期的なインフラの裏側には、ユーザーの問題を解決し、調達の未来をテクノロジーで手繰り寄せようと奮闘したプロダクト開発チームの情熱がありました。

今回は、開発を担った安富のインタビューをもとに、ブラジル現地と二人三脚で挑んだ開発の舞台裏と、このプロダクトが描くこれからの世界についてお届けします。

理想を形に。システム基盤の刷新と「生産者との共生」

「チームで共有していた理想の調達体験を、ブレずに実装し、確かなインフラとして形にできた。そこは本当に大きな成果ですし、やりたかったことの点と点をつなげて具現化できたな、と感じています」

開発責任者の安富がそう振り返る通り、ダイレクトクオート™の開発は、単に新しい画面を作るだけではない、裏側のシステム基盤を大きく変える挑戦でした。生産者とバイヤーが自由につながるオープンプラットフォームとして成長していくための、極めて重要な「土台」となりました。

そしてもう一つの大きな挑戦が、「生産者のリアルなワークスタイルにプロダクトを合わせる」ことでした。

ブラジル現地スタッフと乗り越えた「WhatsApp」の壁

世界有数のコーヒー大国であるブラジルの生産者たちは、日常のコミュニケーションのほとんどを「WhatsApp(ワッツアップ)」で行っています。彼らは四六時中パソコンの前にいるわけではありません。だからこそ、ダイレクトクオート™を彼らに使ってもらうには、WhatsAppとの連携が絶対条件でした。

しかし、ここにはプロダクトチームにとって初めて直面する、独特な「世界の壁」がありました。

「実はブラジルという国は、システムの仕様上、WhatsAppで簡単に自動メッセージを送信できない環境なんです。ここは本当に大変でした。現地拠点スタッフとも密にコミュニケーションを取り、フィードバックを繰り返しました」

表記ひとつとっても、「ブラジルではこの表現だと伝わらない、こう変えたほうがいい」といった細かいチューニングを現地スタッフと重ねる日々。システム化が難しい通信環境の障壁に対しては、現地チームによる人力のオペレーションとシステムを組み合わせることで泥臭くカバーし、生産者が「最も使いやすい形」へとフィットさせていきました。

「翻訳されたメッセージが届いた!」チームで湧いた、最初の一件の喜び

開発チームは、仕様をまとめ方向性を決める安富と、詳細設計からプログラムの組み上げ、データ連携の実装を一手に担うエンジニアの水野の、実質2人のコアメンバーを中心に動き続けました。

「テストを何度も繰り返し、実際にテストメッセージが『綺麗なAI翻訳』で向こうに届いたときは、本当に感動しましたね。そして、ついに最初の一件の見積もり依頼がバイヤーから届き、そこから生産者からポンポンと2つのオファーが返ってきた瞬間は、水野と一緒に『これはやばいな!』とめちゃくちゃ喜び合いました」

バイヤーの思いが言語の壁を越えてブラジルの生産者に届き、生産者からも期待の込もった熱いオファーがダイレクトに返ってくる。プロダクトが「人と人をつないだ」ことを確信した瞬間でした。

見据える未来:生産者が「世界の市場の今」をリアルタイムに知る仕組みへ

まずはブラジル、そしてエンタープライズ(大手バイヤー)領域という最初の土台づくりに成功したダイレクトクオート™ですが、開発チームの視線はすでにその先の未来を見据えています。

「ダイレクトに繋がる仕組みはできましたが、今後は生産者側の画面をさらにアップデートしていきたいです。見積もりやオファーのやり取りだけでなく、生産者が『自分のオファーを見てくれているバイヤーはどんな人で、市場においてこの見積もりにどんな意義があるのか』をより深く知ることができる環境を作りたい。

バイヤーの『ウィッシュリスト(欲しい豆の条件)』や調達パートナーとしての動きを可視化し、生産者が世界の市場動向をリアルタイムにキャッチできる仕組みを整えること。それこそが、生産者にとっても真の調達パートナーになる道だと考えています」

終わりに:他拠点への拡大と、さらなる進化へ

ダイレクトクオート™は今後、ブラジル以外の生産拠点へも拡大し、さらに多くのバイヤーと生産者を繋いでいく予定です。

生産者が熱意を持って出してくれたオファーを、ひとつでも多く実らせたい。バイヤーと生産者の双方に最高の体験を届けたい。開発チームの挑戦は、まだ始まったばかりです。

進化を続けるダイレクトクオート™を、ぜひ皆さまの調達の現場で体感してください。