16upって何?スクリーンサイズとコーヒーの品質・価格の関係。| TYPICA Direct Quote™
2026.07.07

16upって何?スクリーンサイズとコーヒーの品質・価格の関係。| TYPICA Direct Quote

ブラジルのコーヒーのオファーシートには、必ずといっていいほど「16up」や「17/18」という数字が登場します。等級(No.2など)やカップクオリティ(Strictly Softなど)と並んで、この「スクリーンサイズ」はコーヒーの価格を左右する重要な指標です。

しかし、その意味や価格への影響を正確に把握しているバイヤーは意外と少ないのではないでしょうか。今回は、ダイレクトクオート™のオファーを読み解くための基礎知識として、スクリーンサイズを詳しく解説します。

スクリーンサイズとは何か

スクリーンサイズとは、コーヒー生豆の粒の大きさを表す単位です。1スクリーン=64分の1インチ(約0.4ミリ)で、数字が大きいほど豆が大きいことを意味します。

選別は文字通り「ふるい(スクリーン)」にかけることで行われます。一定サイズの穴が開いたふるいを通過しなかった豆だけを残すことで、粒の大きさが均一なロットが完成します。

主な表記と意味は以下の通りです。

17/18:スクリーンサイズ17〜18の豆で構成されたロット。大粒で揃いが良い。
16up:スクリーンサイズ16以上の豆を選別したロット。コマーシャル市場で最も流通量が多い標準的なグレード。
15以下:小粒ロット。価格は下がり、ブレンドの一部や低価格帯商品向けに使われることが多い。

なぜスクリーンサイズが価格に影響するのか

スクリーンサイズが価格に影響する最大の理由は、焙煎の安定性にあります。

豆の粒が揃っていると、焙煎機の中で熱が均一に伝わります。逆に粒がバラバラだと、小さい豆は焦げ、大きい豆は生焼けになりやすい。結果として焙煎のムラが生じ、歩留まりが悪化し、品質の安定性が下がります。

コマーシャル用途では、大量のコーヒーを一定品質で安定的に焙煎することが前提です。そのため、粒の均一性——つまりスクリーンサイズの揃い——は、調達条件として実務上非常に重要な意味を持ちます。

また、大粒の豆は内部の細胞密度が高く、風味成分が豊富に含まれる傾向があります。これもサイズが大きいほど価格が上がる一因です。

スクリーンサイズ単体では判断できない

ここで注意が必要なのは、スクリーンサイズはあくまで「物理的な大きさ」の指標に過ぎないという点です。豆が大きくても、欠点豆が多ければ等級は下がります。カップクオリティが低ければ、焙煎後の風味は期待を下回ります。

正確な調達判断には、以下の3つを組み合わせて読む必要があります。

等級(No.2など):欠点豆の少なさ

カップクオリティ(Strictly Softなど):風味の水準
スクリーンサイズ(16upなど):粒の大きさと均一性

例えば「No.2 / Strictly Soft / 17/18」であれば、欠点が少なく、カップも良好で、粒も大きく揃った高水準のロットを意味します。一方「No.3 / Soft / 16up」はコストを抑えながらも十分な品質を確保したい場合に適した選択肢です。この組み合わせを読みこなすことが、調達プロとしての基礎力になります。

自社の条件を言語化することが、調達を変える

ダイレクトクオート™で見積もり依頼を送る際、等級・カップクオリティ・スクリーンサイズを条件として組み合わせて指定することができます。

「現在使っているコーヒーの条件を正確に言語化できているか」——これを問い直すところから、調達の最適化は始まります。まずは現在仕入れているコーヒーの表示を確認し、同じ条件でブラジルの生産者に問いかけてみてください。届いたオファーを比較することで、市場のリアルな価格水準が見えてきます。