ブラジルの生産者が語る、ダイレクトクオート™へのリアルな声 | TYPICA Direct Quote™

TYPICAのダイレクトクオート™は、バイヤーが生産者に直接見積もりを依頼できる仕組みです。これまでは主にバイヤー視点でその価値をお伝えしてきましたが、今回は「生産者側」の視点に立ちます。
ブラジル拠点に常駐し、現地の農園と日々対話を重ねるコミュニティマネージャー、ウーゴ・メスキッタのレポートをもとに、生産者たちのリアルな声をお届けします。

コミュニティマネージャー|ウーゴ・メスキッタ
17歳でブラジルの農園に従事し、母国のコーヒーを世界へ繋ぐと決意。19歳で来日し、東京農業大学院で修士号を取得。商社での輸入・新規事業開発を経て2023年に帰国。現在はTYPICAで、地元トレスポンタスの生産者と世界市場を結ぶ持続可能な取引の構築に尽力している。

長年の夢と、「ためらい」の正体
ダイレクトトレードは、多くのブラジルの生産者にとって長年の夢でした。展示会や国際的な商談会に自ら足を運び、バイヤーと直接つながろうと試みてきた生産者も少なくありません。しかし、言語の壁、複雑な手続き、そして「どう動けばいいかわからない」という不安が、夢と現実の間に横たわり続けていました。
そこにTYPICAが入り、仕組みと伴走を整えました。それまでの「ためらい」が「自信」に変わりつつある——ウーゴはそう語ります。長年積み上げてきた努力が、ようやく実を結び始めている。生産者たちはそう感じています。

「言語の壁なく話せる」——それだけで、世界が変わる
ダイレクトクオート™を紹介した生産者たちが特に評価したのは、AI翻訳を通じてバイヤーと直接、深く対話できる点でした。
バイヤーから直接オファーを受ける仕組み自体は、産地において以前から存在していました。しかし、ポルトガル語のまま、リアルタイムでバイヤーと対話できるという体験は、多くの生産者にとって初めてのものです。「言語の壁がなくなること」——それだけで、可能性の見え方が根本から変わります。

価格交渉だけじゃない。「農園の物語り」を届けられること
ウーゴが現地で感じるのは、ダイレクトクオート™が単なる価格交渉のツールにとどまらないということです。実際に交わされたやり取りの中には、価格や数量だけでなく、農園のコンセプトや生産へのこだわりを丁寧に伝えるものが見られます。「自分たちのコーヒーを、自分たちの言葉でバイヤーに届けられる」——この実感が、生産者にとって大きなモチベーションになっています。

慣れなさと期待が、隣り合っている
一方で、正直な課題も聞かれます。
自分たちでコミュニケーションを主導していくことへの「慣れなさ」と「不安」です。これまで商社や仲介者が間に入ることが多かった分、バイヤーと1対1でやり取りするプロセスはまだ新鮮で、最初の一歩をどう踏み出すかに戸惑いを感じる生産者もいます。
また、バイヤー側から届くクオートの中に、グレードの記載がなかったり、希望価格帯が広すぎたりと、具体性に欠けるものが含まれるケースも。生産者がオファーに対応しやすくなるためには、バイヤー側のクオートの出し方やコミュニケーションの質も、今後さらに磨いていく必要があります。
TYPICAの現地チームは、生産者に寄り添いながらこの新しい仕組みを丁寧に伝え、一緒に慣れていくプロセスを支えています。

まだ始まったばかり——だからこそ、今がチャンスです
現在、ダイレクトクオート™はリリース直後のフェーズにあり、体験ベースでのリアルな声はこれから積み上がっていく段階です。
言い換えれば、今この仕組みを活用するバイヤーは、生産者にとって「最初に直接つながった相手」になれるということです。特定のバイヤーとの長期的な関係は、ここから始まります。
ブラジルの生産者たちは、ダイレクトクオート™に確かな期待を寄せています。その期待に応える側に、ぜひ立ってみてください。