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2026.04.23

【ブラジル現地レポート】2026年の収穫開始。生産の見通しやリアルな状況を徹底解説 | TYPICA Direct Quote

こんにちは、TYPICAです。

ブラジルでは、2026年の収穫がいよいよ本格的に始まりました。

今回は、ブラジル現地メンバーから届いた情報をもとに、今シーズンの生産見通し、そして生産者たちが直面している「物価高騰」や「政治的不安」といったリアルな現状を詳しくお伝えします。

2026年度の収穫開始:待望の「豊作」へ

調査機関が相次いで発表している通り、今シーズンのブラジルは「豊作」が期待されています。最大の要因は、今年1月から2月にかけての豊富な降雨です。コーヒー相場をウォッチする際、産地の降雨量は価格を左右する最重要の先行指標となりますが、今期は例年の平均を大きく上回る恵みの雨となりました。

相場サイトなどの分析によれば、今シーズンの収穫量は昨年比で平均15%程度増加すると見込まれています。収穫のサイクル(表年、裏年)によって、収穫量が半減する農園もあれば倍増する農園もあるといった声も聞かれますが、全体としては増加傾向にあると言えるでしょう。

昨シーズンは収穫後に豆のサイズ(スクリーンサイズ)が想定より小さいことが判明し、品質管理に苦労する場面も見られましたが、今期は収穫量・品質ともに良好なスタートを切っており、生産者の声からも活気が感じられます。

一方で、気になる点も出てきました。最近になって降雨が減り始めていることです。収穫作業には好都合ですが、乾燥が長引くと、次のクロップの花芽形成に悪影響を及ぼす恐れがあります。豊作を喜びつつも、生産者たちはすでに次のサイクルの予測と準備に余念がありません。

豊作の裏側で進むコストの上昇

「豊作=農家の収入増」とシンプルに捉えられがちですが、現地の実情を深掘りすると、別の景色が見えてきます。現在、ブラジル国内では毎年約5%のペースで物価上昇が続いています。現地メンバーの言葉を借りれば、「カフェで食べるケーキの価格がここ数年で倍になった」というほど、日々の生活コストが跳ね上がっています。このインフレは、コーヒー生産の現場にも直撃しています。

人件費の負担増:

物価上昇に伴い、賃金も毎年5%以上のペースで上昇しています。特に収穫期は大量の労働力を必要とするため、人件費の増加は経営を圧迫する大きな要因となっています。

資材・燃料の高騰:

国際情勢の影響もあり、肥料やディーゼル燃料(トラクターや精選機械の稼働に不可欠)の価格が高止まりしています。

「たくさん収れる」ことは喜ばしい反面、収穫・加工・出荷にかかる「原価」は数年前と比べ物にならないほど高騰しているのが現実です。

2026年大統領選挙が与える影響

ブラジルでは10月に大統領選挙を控えています(現在はルーラ政権下)。ブラジルのコーヒー生産者は中〜大規模の経営者が多く、経済政策においては比較的「右派(自由経済や規制緩和を重視する側)」を支持する傾向があります。

現政権下での物価上昇や税制・労働規制への不満は根強く、「これから自分たちのビジネスはどう守られるのか」という不安の声が生産者の間でたびたび聞かれます。

10月の選挙に向けて社会が揺れ動く中、生産者たちは収穫作業を続けながらも、今後の国の舵取りに不安を抱えているのが現実です。

今後の相場見通し

バイヤーの皆さまが最も注目されている「相場感」についても触れておきましょう。現在のアラビカコーヒー相場は1ポンドあたり270〜300セント付近で推移しています。

豊作の期待はあるものの、前述した生産コスト(肥料・燃料・賃金)の上昇が「底値」を押し上げているため、ここから大きく値下がりする可能性は低いと見ています。

ブラジル現地からのレポート、いかがでしたでしょうか。

「豊作」という朗報の背景には、インフレや政治の動きなど、さまざまな事情があります。こうした生産地のリアルな現状を知ることで、生産者のコストやリスクを理解した上で、「納得感のある価格」をともに探ることができます。それこそが、TYPICAが掲げるダイレクトトレードの本来の姿です。

ダイレクトクオート™を活用して生産者に「今のリアルな状況はどうですか?」と直接問いかけてみる。そんな対話から、ともに歩む強固なパートナーシップを築いていただければ幸いです。