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TYPICAが新社長率いる新経営体制を発表。4名の執行役員とともにコーヒー取引の祝祭文化共創を推進。
高品質なコーヒーのサステナビリティを追求するグローバルベンチャー企業のTYPICAは、11月3日付けで取締役社長に就任した葛西龍也のもとでの新経営体制を、2024年11月23日付けで発表しました。昨年就任した3名の執行役員に加えて新たに1名の執行役員を任命し、これまでに培ってきた生産者の皆さまとロースターや企業の皆さまのネットワークを活かしてさらなる価値の共創に努めながら、コーヒー産業全体のさらなる未来価値の具現化を推し進めます。
「TYPICA」(読み:ティピカ)は、コーヒー産業を革新する「新国際コーヒー市場づくり」を主題に、2019年に創業したグローバルなベンチャー企業です。日本、韓国、台湾、オランダ、米国の5カ国に拠点を置き、世界84カ国・地域にまたがる約11万軒のコーヒー生産者とロースターのネットワークを構築してきました。
コーヒー産業の根本的な革新を通してコーヒーのサステナビリティ向上を目指すTYPICAのオンラインプラットフォームでは、生産者とのダイレクトトレードによって、先物市場に依存しない価格決定を追求しています。
コーヒー生豆の取引をダイレクトトレードに変えていくことで、生産者の家計の損益構造の改善に直接取り組むことと、コンテナ単位ではなく麻袋単位で予約できるロジスティクスの整備が、TYPICAのビジネスの基盤です。同時に、生産地における環境負荷の可視化や、貧困や人権問題への対応など、コーヒー産業を取り巻く社会課題をビジネスを通して解決に導いていくことを、経営の主題に据えています。
古来より、「祭り」は世界中でさまざまな形で執り行われてきました。文化や風習が異なる中でも、収穫を祝い、感謝を捧げ、未来の豊穣を祈る行事としての祭りは、時代を超えて今なお息づいています。
TYPICAが提唱する「コーヒー取引の祝祭文化共創」とは、コーヒーのテロワールの永続的な発展をともに育み、ともに祝う「祭り」のような営みです。コーヒーの収穫から楽しみ方に至るまでを見つめ直し、その全体を「まつる」文化を共に創り上げることを追求しています。
私たちは、コーヒーという植物の果実を生み出す大地への感謝、収穫し生豆へと精製してくれる人びとへの感謝、コーヒーを運ぶ人びとへの感謝、焙煎する人びとへの感謝、そしてその一杯を楽しむすべての人びとへの感謝を循環させることで、大地や将来世代へとつながる永続的な文化を育む未来を描いています。
日々、世界各地の生産者から届く収穫の知らせを共に祝い合い、コーヒーを愛する皆さまとともに、この「祝祭文化」を丁寧に育みあってまいります。
■新経営体制
2024年11月23日から始動する新経営体制は、以下の通りです。
代表取締役CEO 後藤 将
代表取締役CQO 山田 彩音
代表取締役CFO 浅子 信太郎
取締役社長 葛西 龍也
執行役員Business Officer 萩森 修平(新任)
執行役員Technology Officer 有澤 高介
執行役員Social Impact Officer 船山 静夏
執行役員Administrative Officer 東 明代
新たな執行体制を担う取締役社長と執行役員は、TYPICAが追求する未来価値の具現化を担うと同時に、会社全体のオペレーションを練り上げて組織体制をより強固なものとすべく、各自の領域でのこれまでの実務経験を生かして経営を支えます。
■取締役社長 葛西龍也
大きな夢の実現に向け、新たな執行体制を発表できることを大変嬉しく思います。
ビジネス、プロダクト、ソーシャルインパクト、コーポレートはTYPICAのグローバルビジョンを具現化する最も重要な4つの要素です。このチームが一体となって経営を推進し、世界中のコーヒー生産者、世界中のコーヒーラバーとともに、毎年の収穫を直接祝いあい、翌年以降の豊かな収穫に思いを馳せる。コーヒー産業の革新の媒介役として小さな課題に向き合い続け、大きな夢の実現に向けて能動性を高め続ける。事上磨練と日々新たな実践を重ね続ける組織を構築して参ります。
■執行役員Business Officer 萩森修平(新任)
入社からの2年間で、ダイレクトトレードによって開かれた新たな価値を実感すると同時に、依然として根強く残る旧態依然の取引構造の影響も痛感しています。さらに事業を前に進め、新たな可能性を生み出すことで、世界がどのように大きく変わっていくのか。その変化を共に描き、形にしていきたい。それが私の原動力となっています。
時代に求められる本質的な価値を創造することで世界がより良い方向に進んでいくことは前職で強く感じた確信でした。TYPICAでは企業成長と社会善を全世界で実現し、コーヒーを通じて1人でも幸せな人を増やし、1人でも不幸な人を減らせるよう、全力を尽くしてまいります。
経歴:
立命館大学卒業後、2017年に株式会社ビズリーチに新卒入社。
新規開拓営業、カスタマーサクセス、BtoBマーケティング、採用など、急成長事業に多様な役割で従事。2022年11月、グローバルでの事業創造を目指しTYPICAに転職。米国拠点の立ち上げ、ニューモデル開発、中途採用などを主導。現在は、ダイレクトトレードの民主化に向け、生産者からロースターまでのバリューチェーンの改善に従事。
■執行役員Technology Officer 有澤高介(再任)
昨年、TYPICAの執行役員として着任して以来、プラットフォームの技術基盤の再構築に注力してきました。コーヒー生産者様とロースター様をつなぐプラットフォームには、安定性と拡張性の両立が求められます。
既存機能の再構築をしながら未来の発展のための基盤を整えるというプロセスでしたが、8月にニューモデルとして発表することが出来、将来の発展に向けた重要な移管が出来たと考えています。
新しいプラットフォームの上でこれから新機能の開発にも着手していく計画です。生産者様、ロースター様双方により多くの価値を提供できるプラットフォームを目指し、技術基盤の整備を継続しながら、新たなサービス展開を推進してまいります。
■執行役員Social Impact Officer 船山静夏(再任)
1年前のこの日に執行役員に任命いただいて以降、私が統括するソーシャルインパクトの領域では様々な進展がありました。大きなところでは、日本政府の開発協力を担う国際協力機構(JICA)が主催するTSUBASAプログラムに採択いただき、コーヒー生産における環境負荷可視化の構想や生産国における取り組み体制を具体化することができました。そのほか、社内のチームに頼もしい仲間たちが加わっただけでなく、近い領域で活動する組織や研究者、スタートアップなど、コーヒー産業の内外で志を同じくする人々とのネットワークも育まれつつあります。
TYPICAにおいて、ソーシャルインパクトは社会貢献活動ではなく、事業の根幹をなす理念であり実践です。私たちが思い描く理想的な未来の実現に向けて、今日からまた新たな気持ちで励んでまいりますので、引き続きのご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
■執行役員Administrative Officer 東明代(再任)
New Modelのリリース、同じ志を持ったメンバーの更なる加入と、「日々新た」をあらゆる場面で積み重ねております。その環境の中で、知識や経験のみでなく誠実さやチーム組成など、多くを学び気付かせていただくことができました。この1年の積み重ねとして、TYPICA全体が目指す未来に少し近づけたのではないかと感じております。
新たな1年も、TYPICA・関わるみなさま・その先にいるみなさまがより活躍できる革新的な構造づくりを率先して進めてまいります。経験豊富な葛西のもと、体制整備とともに生きた組織づくりを実践いたします。取締役 4名のもと執行役員・チーム全員が一丸となり、開かれた未来にむけて一層精進いたします。
最後になりましたが、TYPICAに共感し新たに加わっていただいたみなさまと変わらずにサポートいただいている多くのみなさまに心より感謝申し上げます。
TYPICAウェブサイトでは、取締役社長および執行役員それぞれのスタッフナラティブを公開しています。
・葛西 龍也:誰もが人生の経営者。“本来性への解放”を目指して
https://typica.coffee/ja/tatsuya-kasai/
・萩森 修平:みんなを主語に考えていく。可能性を信じながらも
https://typica.coffee/ja/shuhei-hagimori2/
・有澤 高介:インターネットはチャンスを生む。仕組みを変えてよりよい世界を
https://typica.coffee/ja/kosuke-arisawa/
・船山 静夏:正義の実現を見るために。分断を乗り越え、努力が報われる世界を
https://typica.coffee/ja/shizuka-funayama/
・東 明代:「目の前のことに全力で関われていたらそれでいい」バックオフィスで続ける自分との“闘い”
https://typica.coffee/ja/akiyo-azuma
TYPICAは、本日発足した新たな経営体制のもと、コーヒー取引の祝祭文化の共創を通したコーヒーのサステナビリティの向上というビジョンの実現に向けて、スペシャルティコーヒーのダイレクトトレードのさらなる拡大と、コーヒー産業を革新する「ニューコモディティ」市場の創出による非連続的な成長の双方を実現すべく、引き続き全社一丸となって取り組んでまいります。