TYPICA GUIDE 2024
TYPICA Lab
OKAGESAMA
地球ぐるっとコーヒー風土記
~自由と人権をもたらすスペシャルティコーヒーの時代~
第9回
先住民の自立の手段として~誇り高きボリビア
TYPICAが2022年10月に東京で行った初の年次総会に、海外から最も多く参加したのはボリビアでした。コーヒーの世界、それも高い精度を求められるスペシャルティコーヒーでは、ほとん...
2024.04.02
第8回
太陽の汗、月の涙~ペルーコーヒーの魅力は民の力
ペルーを漢字で書くと「秘露」…。秘境を連想します。自然条件はまさにそう。国の中央を標高6000m級のアンデス山脈が縦断し、切り立った峰の東側はアマゾンにつながるジャングル、西側の太...
2023.10.31
第7回
暴力がはびこる国のマイルドなコーヒー~コロンビアの憂鬱
南米大陸の入口に当たる国コロンビアは、名高いコーヒー以外にも魅力的な特産に事欠きません。黄金、エメラルド、麻薬、蘭の花…。共通しているのは、人間の心を異常なまでにときめかせ、人生を...
2023.07.01
第6回
運河が引き寄せたコーヒー~ゲイシャを舞台に押し上げたパナマ
見渡す限り360度が海。大海原を航行する客船のデッキから見る風景は壮観です。まして早朝、水平線上に昇る朝日を眺めるのは格別。熱帯のカリブ海では太陽がひときわ力強く、上昇しながら熱線...
2023.06.01
第5回
自立した農民が生産~メキシコ・コーヒーは革命の味
赤道をまたぐコーヒーベルトの北限に位置するメキシコ。コーヒーが栽培されるのは南部に限られます。とりわけ最南部のチアパス州は生産の40%を占める一大コーヒー産地です。ここは隣国グアテ...
2023.05.01
第4回
恐怖の内戦から模範的な和平へ~勤勉な国民エルサルバドル
同じ中米のコスタリカの半分もない国土に、コスタリカの人口を上回る650万人もの国民が住むエルサルバドル。中米地域では人口密度がひときわ高い国です。狭い地に人がひしめいて切磋琢磨され...
2023.04.01
第3回
激動の政治に翻弄されて~逆境にめげないニカラグア
コーヒー生産地のほとんどが経済的には貧困地帯です。その多くが民主主義とは無縁で独裁政権が生まれやすく、政治は不安定です。ニカラグアはまさにその見本のよう。右翼独裁、革命、内戦からよ...
2023.03.01
第2回
誇り高き生命力〜抑圧された先住民の国グアテマラ
グアテマラは火山と密林の国です。標高4000メートルを越す中米一の高山もあります。密林の中にはかつて栄えたマヤ文明のピラミッドが林立し、高度な暦や絵文字を刻んだ遺跡が潜みます。偉大...
2023.02.01
第1回
純粋な人生~マイルドな国コスタリカ
コスタリカの国名はスペイン語で「豊かな海岸」の意味です。とはいえ石油などの資源はありません。豊かなのは人間性です。首都サンホセの空港に着くと、壁に「幸せな国にようこそ」と書いたポス...
2023.01.01
前文
地球ぐるっとコーヒー風土記〜自由と人権をもたらすスペシャルティコーヒーの時代
コーヒーについて、さまざまな情報が氾濫しています。豆の種類、淹れ方、生産国や歴史上のエピソードまで。でも、グアテマラやコロンビアなど産地の名を聞いても、どんな土地柄なのかピンと来な...