Ethiopia 2023
こんにちは!TYPICAの山田彩音です。
ロースターのみなさんが心躍る、エチオピアのサンプルが続々と到着する時期がやってまいりました!
今年は、パートナーであるWete Ambela Coffee、Nardos、Moplacoからのオファーはもちろん、新たなキュレーターのオファーも予定しています。2月中旬にはサンプルが到着する見込みなので、楽しみにお待ちください。
クオリティと価格について
今年のクオリティに関して、Wete Ambela Coffeeのエリアスは「非常に良好です。昨年は開花時期に雨が降らず、特にグジでは豆粒の大きさが小さくなりました。今年は天候に恵まれ、素晴らしいチェリーが実りました」と語りました。
TYPICAのQCチームは、先月いくつかのサンプルをカッピングしました。まだドライングベッドから下ろしたてのフレッシュすぎるサンプルでしたが、明らかに昨年より素晴らしい品質であることは、確信を持ってお伝えできます。
また、価格についてNardosのビニヤムはこう語りました。「コーヒーチェリーの価格が、昨年の1kgあたり45〜60ブルから、55〜80ブルに上昇しました。その要因として、2020年からエチオピア政府が導入した最低輸出価格の設定、2021年から開始したバーティカルインテグレーション(ECXを通さず輸出業者が生産者から購入できるスキーム)、内戦の影響による外貨の枯渇などによって輸出業者が急激に増え、需要が増したことが挙げられます。コーヒーは外貨を得るために最も重要な商品なので、昨年はコーヒー業界外からの参入があり、売れなかった10〜15%のコーヒーが精製されないまま終わったという事実もあります。彼らの中にはすでにコーヒー業界から他の業界に移ってしまった人たちもいます」
エチオピアにおいてコーヒー貿易の自由化は、長期的な目線では素晴らしい動きではありますが、現地では少なからず混乱があり、その余波が価格に反映されているようです。
キュレーターからのトピックス
Wete Ambela Coffee
・一部を除いたほとんどのCWSでオーガニック認証(JASとEurope Organic)を取得しました。
・昨年即完売したグジナチュラルを中心に、今年は十分な量を確保しました。さらにHoneyやAnaerobic、G2、G3など、新たなロットもオファーします。
Moplaco
・今年もSidamoを中心に、HararやShekaなど、様々な産地のコーヒーをオファーしてくれます。
・注目は ”ダンデライオンプロセス” など特別な精製方法などのナノロットです。Moplacoでしか味わえない貴重なロットをお楽しみ下さい。
Nardos Coffee
・価格高騰の中、彼らは昨年同様の価格でコーヒーをオファーします。それは彼らが単年ではなく長期的な関係性を重要視しているため実現した価格です。
・昨年大好評だったDimtuとShakisoのG1に加え、DimtuのHoney、新たなCWSであるSakichaが加わります。また、今年はG2、G3もオファーします。
・ロースターからのフィードバックを踏まえて、今年は再選別(通常の精製が完了した生豆を再度選別する)を行います。
オファー時期について
今年は前半と後半、二回のオファータイミングがあります。
オファーを分けることで、最速でサンプルを試して頂けるとともに、シップメントを迅速に進めることが可能になりました。
[2月中旬] イルガチェフェ、グジのG1(Wete Ambela Coffee、Nardos)
[3月中旬] イルガチェフェ、グジのG2、G3、シダモ(Moplaco、新規キュレーター)
一年に一度のシーズンをお見逃しなく!